Vol.1 前田茂雄さんの小麦でつくった佐々木京美さんのベーグル

北海道で国産小麦を育てる前田茂雄さん、 福井県で地元特産品や畑の野菜を使って石窯パンをつくる佐々木京美さん。 ふたりの交流から、とっておきのベーグルが生まれました。

教えてください

佐々木京美さん(福井県)
佐々木京美さん
福井県鯖江市で「石窯ぱん工房 野の花」を営む。2003年より自家製石窯を使ったパン・料理の体験教室を主宰。石窯パンや季節の手作りジャム等のネット販売「野の花便り」も好評。自然と人との繋がりを大切に暮らす。フードソムリエ料理家BLOG執筆中。

お教えします!

前田茂雄さん(北海道本別町)
前田茂雄さん
北海道本別町で小麦・小豆・甜菜を生産。東京農業大学卒業後、テキサスA&M州立大学、アイオワ州立大学にて米国の大規模農業経営や流通を学ぶ。1999年、前田農産食品合資会社4代目として就農。フードソムリエ生産者BLOG執筆中。
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小麦のこと、教えてください

  • From:料理家
    石窯ぱん工房 野の花 佐々木京美
  • To:生産者
    前田農産 前田茂雄さま

いつも美味しい小麦と元気をありがとうございます。前田農産さんの小麦「香味麦選」で焼く野の花工房のパンは、おかげさまで「春恋キューブ」「ひとひねり」「ベーグル」どれもこれも、好評いただいております。

今年の夏は全国的に不安定なお天気で、十勝も例外ではなかったようですね。
ブログを拝見して「無事に小麦が収穫できますように」と、福井から祈る日々でした。お送りした「てるてる坊主」の効き目は謎ですが、なんとか全小麦を収穫できたとの知らせにホッとし、来年も前田さんの小麦でつくったパンをお届けできることを嬉しく思いました。と同時に、パンが焼けるのも生産者さんのご苦労や安定した気候あってのことと改めて実感しました。

野の花工房のお客さまの間では「前田さんの小麦」が浸透しています。
先日も「前田さんの小麦、収穫できましたか?」とのお声がありましたよ。
生産者・作り手・消費者が、繋がってきた気がします。
前田さんの小麦と出会って間もない頃、同じ国産品種でも畑でこんなにも味が違うのかと本当に驚きました。さて、今年の小麦たちはどんな味がするのでしょう? 前田さんの愛情とご苦労も加味された小麦、たのしみにしております。

小麦のこと、お答えします

  • From:生産者
    前田農産 前田茂雄
  • To:料理家
    石窯ぱん工房 野の花 佐々木京美さま

いつも当農場の小麦たちがお世話になっております。曇天と長雨に悩む夏秋。9月20日頃から、秋まき小麦「ホクシン」「キタノカオリ」「きたほなみ」の種まきです。畑の秋雨は乾きづらく、適期を逃さないよう準備しています。

野の花工房といえば石窯パンですが、私はそれ以上のものを感じます。佐々木さんは、地場の生産者だと思うからです。畑をもち、野菜の種をまき、季節や旬を大切にしたパンづくり。火の元になるウイスキー樽の木々も、火入れの瞬間の魂の込め方も、飾りの彩も生き生きとした印象。昨年は、互いの農場と工房に寄らせていただきましたね。共通するのは、郷土が大好きということ。

野の花工房製てるてる坊主、パン愛好家の皆さんに応援いただき、幸運な農家だと思っております。「うちだけの小麦でないんだ!」と思う毎日。この変化をもっと多くの農家が感じれば、日本の農業も変わるかも…。今年の小麦もきっと去年と違います。それでも食材に合わせた料理ができる人たちがいる、と今はワクワクしています。ベーグルはまずプレーンで小麦を味わい、挟むのは北海道のカマンベール、ハスカップジャム、生ハム? 小麦の里帰り、楽しみに待ってま~す。

「TKベーグル」ができました!

  • From:料理家
    石窯ぱん工房 野の花 佐々木京美
  • To:生産者
    前田農産 前田茂雄さま

前田さんの強力粉「春よ恋」と薄力粉「ホクシン」から、NYベーグルならぬ「TKベーグル」が生まれました! TKは十勝の頭文字。前田さん印の十勝産小麦でつくったベーグルです。

とくに「ホクシン」の特長を生かして、軽い食感と小麦の甘みを感じられるパンに仕上げました。一般に外国産ベーグルはどっしり&むぎゅっとした感触ですが、国産小麦の「TK」はしっとり&もっちり。お米に近い食感と甘みです。日本人になじみのある、ちょっと懐かしいベーグルかも。前田さんの小麦はリッチな風味が似合うので、通常入れないバターを少しだけ加えたりも。

お手紙を拝見して、私は「どんな小麦も使う。価格が高騰しても、味が違っても、その小麦でお客さまに納得いただけるパンをつくろう」と思いました。工房にみえた前田さんが、ファンの方からのお手紙を見たときの、あの笑顔。パンを待つお客さまの笑顔。それが私の笑顔のもとです。前田さんの小麦なしには、成り立たちません。それに気付かせてくれた点では、悪天候も意味あるものでした。いつか、前田さん印のパンをセットにして工房からお届けしたいと思います。これからも長~いおつきあい、よろしくお願いいたします。

  • ※この記事は、2009年09月の取材に基づいて構成したものです。

これまでに届いた食材とレシピ

  • 料理家のレシピ本
  • 北のフードソムリエ

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  • 北のフードソムリエ
  • MIIKU 日本味育協会
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