vol.23 吉田寿栄さんの赤いたまねぎさらさらレッドで、松田真枝さんが「さらさらレッドのクリームペンネ」を作りました。

北海道栗山町 さらさらレッド生産者グループ吉田寿栄さんの赤いたまねぎさらさらレッドで、松田真枝さんが「クリームソースのパスタ」を作りました。

教えてください

松田真枝さん(北海道札幌市)
松田真枝さん
デパ地下コーディネーターで企画・VMDの仕事をする中、取引先のイタリア人家庭で出会った家庭料理とおもてなしに恋をして退職→渡伊。帰国後、調理師学校夜間部に通いつつ、北海道の生産者の見える安心安全素材を伝えようとイタリア料理教室クチナイトLA CUCINA HOKKAIDONESEを立ち上げる。現在、地産地消をテーマにした料理は各分野におよび、シンプルな中に工夫がある身近で作りやすい料理がテレビ・ラジオでも人気。

お教えします!

吉田寿栄さん(北海道夕張郡)
吉田寿栄さん
北海道岩見沢農業高校を卒業後、道農業学園専修課を修了。その後アメリカアリゾナ州にて約1年農業実習を経験。現在は、北海道栗山町で生まれた種子~生産・流通・加工~消費者まで一貫して取り組む新しい玉ねぎ「さらさらレッド」生産者組合の代表も務める。
さらさらレッド生産者グループについて詳しく見る 別ウィンドウ

さらさらレッドのこと、教えてください!

  • From:料理家
     松田真枝
  • To:生産者
    さらさらレッド生産者グループ 吉田寿栄さま

こんにちは、吉田さん。
9月は栗山町の赤いたまねぎ、さらさらレッドの収穫の時期ですね。毎年私も生徒の皆様も、待ちかねている素材です。こちらの赤いたまねぎは、一般のたまねぎに比べると味に甘味と辛みがバランスよくあり、とても濃い味がします。

この濃厚な味の秘訣、そして玉ねぎの生産量が日本一の北海道でなぜさらなる新品種を作ることになったのか、ぜひこの機会にお教えください。また、それぞれが経営者でもある生産者の皆様がグループを作ってるのはなぜでしょうか?

さらさらレッドのこと、お答えします!

  • From:生産者
    さらさらレッド生産者グループ 吉田寿栄
  • To:料理家
     松田真枝さま

こんにちは。

「赤いたまねぎ さらさらレッド」の名前の由来からお教えいたしましょう。開発当時の栗山町長が名付け親です。さらさらレッドは、ブルーベリーなどにも含まれる赤い色素、アントシアニンと血液をさらさらにすると言われている成分、ケルセチンが普通のたまねぎよりも1.5倍~3倍多く含まれています。ここからこの名前がうまれました。また、味が濃いのは、ケルセチン含量が多い系統のたまねぎには、糖度、ビタミン、ミネラルなどが多く含まれています。また、栽培する際に有機質を多く使用するため、アミノ酸たっぷりに育つからです。

新品種を生み出そうと思ったのは、じゃがいものように用途にあったたまねぎを作ったら楽しい、そしてそのようなたまねぎがあれば、余った玉ねぎを価格調整のために廃棄するということが起きないと思ったからです。たまねぎの生産量は、大根、キャベツに次ぐ量があるのにも関わらず、ほとんど注目されることがありませんでした。そこで、サラダ用、煮物用など、用途に対応できる品種を作ろうと、栗山町の植物育種研究所で新種の開発が始まりました。その中でも、健康機能性に着目し、血液さらさら成分を多く含む、より健康をめざす人の為のたまねぎを生み出しました。
生産者グループを作っているのは、品質にばらつきを出さないため、お互いに生産技術を高め、共有するためです。研究熱心な15人のさらさらレッドの生産者たちはそれぞれ全員が知恵袋といったところ。最終目標は、皮も残留農薬が確実にゼロになる栽培技術を確立することです。
さらさらレッドは普通の玉ねぎよりもゆっくりと育つ為、その間になるべく農薬を使いたくないので、栽培の際にはとても気を使います。
私たちは、より良い畑を作ることに挑戦する心をさらさらレッドに育ててもらっていると思っています。
また、私たち生産者にとって農作物は、普通作って出荷したらそこで完了となりますが、さらさらレッドは栗山町全体で種子生産から加工まで、生産者と消費者、町全体の各産業がつながり、6次産業化の取り組みを行っています。
これからも、もっともっと町づくりにつながる魅力あるたまねぎにしていきたいと思っています!

「さらさらレッドのクリームペンネ」ができました!

  • From:料理家
     松田真枝
  • To:生産者
    さらさらレッド生産者グループ 吉田寿栄さま

お返事ありがとうございます。
挑戦する心をさらさらレッドに育ててもらっている、という言葉に感動しています。
赤いまあるい玉ねぎを中心にした、栗山町の人たちのチームワークの輪が広がっているのですね。

私は、さらさらレッドはペーストにしていただくのが一番おいしいと思っております。普通のたまねぎよりも味が濃いので、いくつかの野菜を組み合わせたような深い味わいの野菜だしができます。
ペーストにしてカレーやハンバーグなどに使用したり、さらさらレッドを茶色くなるまで炒めて目玉焼きと梅干しと一緒にごはんに乗せ、白髪ねぎをあしらったさらさらレッド卵丼などが教室では人気の食べ方です。

夢のつまったさらさらレッド。これからも応援しております。
また畑でお会いできることを、そして今年のさらさらレッドも今からとても楽しみにしております。どうぞお体にご自愛くださいませ。

食材の詳しい情報はこちら

さらさらレッド生産者グループ
公式サイト
http://ogu-do.sakura.ne.jp/sarasara-red/
  • ※この記事は、2011年07月の取材に基づいて構成したものです。

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