北海道勇払郡 桐木さんのトマトピューレを使った いこまゆきこ さんの「なめらかトマトピューレとサワークリームのデザート」
教えてください
- いこまゆきこさん(東京都)
- 大学卒業後、企業勤務を経て、エコール辻東京(日本料理)に入学。2002年10月より渋谷区の自宅にて料理教室を主宰。漢方スタイリスト。大阪出身で上方の味がベース。でもフレンチもイタリアンも中華も大好き。旬の素材をいかした体にも優しいレシピをご紹介しています。
お教えします!
- 桐木延子さん(北海道勇払郡)
- 東京生まれ東京育ち。就職先で農業体験をしたことがきっかけで、農業に目覚める。その後、農業研修生として北海道に渡り、桐木農園で研修。縁あって農園主の妻になり、就農する。就農後は農園主の片腕として、トマト栽培に取り組む。調理用トマトを導入したのを機に、平成17年よりトマトピューレの製造販売を開始し。今年で7年目を迎える。試行錯誤をしながら、商品開発に取り組んでいる。
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- From:料理家
- いこまゆきこ
- To:生産者
- トマトファクトリー 桐木延子さま
桐木さん、こんにちは。
先日は立派なシシリアンルージュをありがとうございました。おかげさまでとてもおいしいケチャップが出来ました。6キロのトマトを刻んで煮たのですが、とても大変だったので、普段ピューレをたくさん仕込む桐木さんはどれほどの重労働なのかしら、と考えてしまいました。
つぶつぶタイプとなめらかタイプ、どちらも新鮮なトマトをそのままいただくようなフレッシュ感あふれるピューレで、初めていただいた時には感激しました。そのままスプーンですくって食べてもおいしく、お料理に使うのがもったいないほど!私の料理教室の生徒さんもこのピューレのファンです!という方がたくさんいらっしゃいます。きっと元々のトマトがおいしいからこそ、なのでしょう。どんな工夫をなさっているのでしょうか。そしてどんなご苦労があるのでしょうか。トマトを使ってトマトピューレをつくろうと思ったきっかけや開発秘話など、ぜひ教えてください。
今から今年の新物ピューレが楽しみです!
- From:生産者
- トマトファクトリー 桐木延子
- To:料理家
- いこまゆきこさま
ゆきこ先生、こんにちは。
シシリアンルージュ、喜んで頂けてとても嬉しいです。お客様からのお褒めの言葉が一番嬉しく励みになります。ありがとうございます!!トマトピューレも9月中旬から製造が始まりました。今年も自信を持ってお届けできる味に仕上がっていますので、ご期待下さいね。すごい自慢です(笑)トマトは野菜の中でも加工して付加価値をつけることができる野菜です。ジュース、ケチャップ、パスタソース、ドライトマト、などなど。ただ、加工品にする場合、その加工品に適したトマトを使うことが美味しいものを作るコツだと思います。調理用トマトだからこそ、美味しいピューレができるのだと確信しています。
当園では、10年程前に初めて調理用トマトを栽培する機会に巡り合いました。火を通して食べたらどんなに美味しいのだろう?と、自宅でトマトソースを作ったところ、これが、すっごく美味しくて!!この美味しさとの出会いがピューレを製造するきっかけで、始まりはホントに単純な理由だったのです。この美味しさを多くの人に知ってもらいたいと思いました。一緒に加工を楽しんでいた仲間も賛同してくれ、トマトファクトリーを設立し、ピューレの製造販売を本格的にスタートしました。一人では無理なことも仲間がいれば心強いですよね。
1回の製造で600~700個(100キロ超)のトマトを扱います。ボールやお鍋に小分けにして運びますが、それでもかなりの重労働です。一番大変なのは、煮詰めの作業。100キロ超のトマトを大鍋で煮詰めるのですが、焦がしてしまっては台無しなので注意が必要です。大変な分、満足のいくピューレに仕上がるとその苦労も報われます。トマトファクトリーのピューレのこだわりもお教えします。一つは、なめらかタイプとつぶつぶタイプの2種類のピューレがあることです。2つのタイプがあることで、お料理の幅も広がるのではと思います。特につぶつぶタイプは、トマトの食感も楽しめるので人気があります。
そして二つめは、自家農園で栽培されたトマトのみを原料としていることです。美味しいピューレは、美味しいトマトがあってできるのは当然ですが、当園でもトマト栽培にはかなりのこだわりがあります。その際に重要となってくるのが土作りと水管理です。土作りは当たり前のように言われていますが、この当たり前な事が結構大変だったりします。自家製の堆肥は原料を集めて積み込んで1週間。その後、堆肥中にいる微生物がどのように働いているか、湿度やにおいなどはどういう状態かなどを細かくチェックします。水管理は土作りとも関連しますが、水はけを良くするために、ハウス内の土をそっくり入れ替え、思い通りの土壌水分にできるように管理しています。作物や天候の変化に対応するために一度の潅水量を少なくし、様子を見ながら回数で調節します。こうした努力が美味しいトマトづくりにつながっています。これからも美味しいトマト、美味しいピューレつくりに励んでいきますので、今後とも応援のほどよろしくお願い致します。新商品の開発も、頑張っていきたいですね!!
- From:料理家
- いこまゆきこ
- To:生産者
- トマトファクトリー 桐木延子さま
桐木さん、こんにちは。
今年の新物トマトピューレ、無事に受け取りました。
早速そのまま一口いただいてみましたが、甘くておいしい!このおいしいトマトピューレが出来るのも、おいしいトマトがあってこそですね。
土作りと水やり…文字にすると簡単ですが、時間も手間もかかる作業がたくさんあるのですね。
そしてピューレ作り。ケチャップ作りでトマト6キロでも大変だと感じたのに一度に100キロ以上とは!涼しい北海道とはいえ、大鍋での煮詰め作業は暑さも半端ではないでしょう。桐木さんとお仲間の皆さんの愛情と努力の結晶のトマトピューレ、そのままでもおいしいので、シンプルにトマトのおいしさをストレートに味わっていただけるレシピを考えてみました。
素材の良さを前面に押し出した一皿です。お料理ではなく、デザート、というのも意外でしょ?
桐木さんにも気に入っていただけたらうれしいです。北海道はもうストーブを焚いていらっしゃるのでしょうね。
これから寒さも厳しくなると思いますが、どうぞお体にはお気をつけ下さいね。
来年もおいしいトマトとトマトピューレを楽しみにしています!
- トマトファクトリー
- http://www.k4.dion.ne.jp/~kiriki/
- ※この記事は、2011年10月の取材に基づいて構成したものです。
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