vol.43 川野美和さんの甘夏で作った、Citronヨーコさんの「甘夏ヨーグルトクリームのロールケーキ」

教えてください

Citronヨーコさん(東京都)
Citronヨーコさん
横浜市たまプラーザの自宅にて料理教室Petit Citron(プチシトロン)主宰。レストラン勤務経験と主婦の目線を大切に家庭料理・おもてなし料理をお伝えしています。実習形式にこだわりしっかりと身につくレッスンを目指しています。年に数回、国内外の旅に出かけては農家や工場などその地域のこだわりの生産者さんを訪ねて回ります。 調理師・フードコーディネーター。 ・野菜ソムリエ協会認定料理教室 ・豆腐マイスター認定講座 指定料理教室

お教えします!

川野 美和さん(熊本県天草市)
川野 美和さん
熊本県天草でみかん山を初めて28年。無農薬の甘夏作りにこだわり続けています。きれいな甘夏は農薬を使用すれば簡単に作れるのですが安心して食べていただけるよう、心がけています。他に、はっさく・パール柑・河内晩柑などのかんきつ類の栽培・販売もしています。毎年注文してくださるお客様との電話でのコミュニケーションは楽しみのひとつ。甘夏の箱に同封される「みかん山だより」は生産の様子がわかると人気。ご注文は電話で受け付けています。

「甘夏」のこと教えてください!

  • From:料理家
     Citronヨーコ
  • To:生産者
     川野 美和さま

新緑の季節。お元気でいらっしゃいますか。
3月に訪れた天草のみかん山の風景。山の中の桜のトンネルを抜けると突如現れるみかんの木々。そしてその向こうに見える海。本当に美しかったです。

母と一緒に20年以上、川野さんの甘夏をお取り寄せして食べ続けている私には夢に描いた光景でした。
お言葉に甘えて泊めていただき、ご家族・ご友人までもお集まりいただいての温かいおもてなし、郷土料理、どれもとても美味しく嬉しいものばかりでした。みんなで歌ったのもまたよい思い出です。本当にありがとうございます。

念願の甘夏の収穫のお手伝い。甘夏の木は4メートルの高さを超え、甘夏を収穫するのも大変でした。なれない木のぼりは楽しいものでしたが危険も伴いますね。初めての高枝切りばさみはうまく使えませんでしたが終わるころにはすっかり上達して参りました。みかん山で食べたおにぎりと獲れたての甘夏、最高に美味しかったです。
貴重な経験をありがとうございました。

川野さんの甘夏は味が濃く、とってもジューシーです。こちらのフルーツ店で購入した甘夏との味の違いに驚きます。天草の風土にあっているからこそのお味なのだと思います。

お店に売っているものに比べて皮に黒い点や傷のようなものがありますがこれはどうしてできるのでしょうか。
病気という感じではありません。しかし、お店で販売しているものにはありません。無農薬での栽培との関係を教えていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。

「甘夏」のこと、お教えします。

  • From:生産者
     川野 美和
  • To:料理家
     Citronヨーコさま

先日ははるばる訪ねて来てくださってありがとうございます。天草の作物・風土に触れていただけて嬉しいです。若々しいお姿に私もずいぶん刺激を受けました。

我が家の甘夏はよくよく見てみると様々な「模様」「跡」があります。

・灰色のえりまき・・・落下した花びらがくっついたままになっていた跡。
・線模様・・・花の蜜をもらいにきた虫がすでにできていた幼果につけた足跡が甘夏の成長とともに大きくなった跡。
・ほくろのような黒い斑点・・・風当たりの強いところや台風の後にできる。
・針先大の黒い点々・・・黒点病と言われ雨期に発生。
・羽釜のような黒いスス・・・スス病と言われ、カイガラムシの分泌液に菌が繁殖したもの。

これらは全て発生時期に農薬散布でなくすことができるのです。我が家の場合、オレンジ一色でピカピカに美しいというのは殆どなく、そういう1個を見つけたときは奇跡的でつくづく眺めてしまいます。1年間風雨にさらされながらどうしていたのだろう!?と思うのです。
皮は実を守るためにあるのですから。
こんな甘夏です。

外観はよくないのですが、私たちは無農薬にこだわって、皆様に安心して食べていただける甘夏を作り続けています。

皮にはガンを抑制する成分もあるようです。無農薬ですから安心してピールやマーマレードに使ってくださいね。

「甘夏ヨーグルトクリームのロールケーキ」ができました!

  • From:料理家
     Citronヨーコ
  • To:生産者
     川野 美和さま

無農薬のお話、ありがとうございました。

薬を使えば防げるものばかりなのですね。とても勉強になりました。
傷や点のついた甘夏を見ていると「何ヶ月も風雨にさらされてがんばってきたんだな~」、「ここに、蜂がとまったのかしら?」と考え、いとおしく思うようになりました。
皮は身を張って果実を守ってきたのですね。

4月のレッスンでは甘夏の姿を生徒さんに見ていただき、「ここに蜂がとまってね・・・」「この点は台風のなか、耐えたんだよ」などとお話させていただきました。
生徒さんも皮がきれいなことのほうが不自然だということに驚いていました。
わたしたち都会の人間は悲しいことにきれいすぎる食物に慣れ過ぎています。

料理家は生産者さんと家庭の橋渡し。その役割をしっかりと果たしたいと思いました。

甘夏をさっとぬらして、粗塩でこすると黒ずみも黒点もほとんど取れました。

今月のレッスンでは甘夏の実をたっぷりと入れたロールケーキをご紹介しました。
皮は簡単にできる「なんちゃってピール」にしてトッピングしました。せっかくの無農薬ですから皮も味わいたいですものね。
甘夏の実がヨーグルトクリームとよく合い、口のなかではじけます。
トッピングのピールはキラキラときれいで香よく、とっても好評でした。

これからも美味しい甘夏作りをよろしくお願いします。
甘夏の季節、6月までもう少し続きますね。お身体、ご無理なさらずがんばってください。

  • ※この記事は、2013年4月の取材に基づいて構成したものです。

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