プロ料理家365名によるプロのレシピ4812

第63回 ロンドンで人気のお洒落なインディアン・カフェ fromLondon

ロンドンの食といえば
大英帝国の植民地時代の歴史を反映した
おいしくて本格的なインド料理が有名です。

なかでもボンベイはイギリスの貿易拠点として
大航海時代からイギリスには深いコネクションを持つ都市。
ペルシャ移民により20世紀初頭に始められたボンベイ・カフェは
貴族から庶民まで人々の憩いの場として人気を博しました。
最盛期の1960年代には400ものボンベイ・カフェがあったそうですが、
現在は本国インドでもわずか30余り。
その懐かしのボンベイ・カフェのオマージュとしてロンドンに登場したのが、
ボンベイ・スタイルのカフェ&レストラン、ディシューム

イースト・ロンドンにあるショーディッチ店は
往時の賑やかなボンベイを思わせる情緒に溢れたインテリアと、
現代風にアレンジされた食べやすくお洒落なインディアン・フードで、
周囲のファッション関係やアート関連の人々で賑わう人気のプレイスに。

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チキン・ベリー・ブリタニア・ビリヤニ
ビリヤニ専用のポットで調理され、運んできてから蓋を開けると立ち上る
スパイスのアロマテックな香りと湯気がなによりのごちそうです。
イラン発祥のビリヤニはボンベイ・カフェの由来である
イラン・カフェのスペシャル・メニュー。

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チキン・ティッカ
ヨーグルトではなくスイート・ヴィネガーでマリネしているので、
味わいはよりさっぱり。ジンジャー、ターメリック、ガーリック、
グリーンチリのスパイシーな食べやすいチキン・グリル。

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カラマリとオクラ・フライ
イカと野菜のオクラ(英語ではレディ・フィンガー)を丸ごと揚げたフライなど
選ぶのに困るほどサイド・ディッシュも充実しています。

ふっくらしたタイプの通常のナンもありますが、
ここでぜひ食べて頂きたいのが、
ハンカチーフのように薄くて柔らかいルーマリ・ロティ。
パンケーキやパン、粉好きの方には特にお薦めです。

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広々とした店内は、お店のエントランス部分にあるベランダ、バー、
カフェは地下と1階にあり、大勢での食事やパーティーにも対応しています。

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平日は朝8時から夜11時半まで、
カレーばかりでなく、各種グリルから名物のラム・ラーン(ラム・レッグ)など、
リーズナブルにおいしいインディアンが食べられる場所として話題となり、
現在はコベントガーデンに2号店もオープンしました。

ロンドンの歴史を反映したこの場所ならではの
お洒落なインディアンスタイルのボンベイ・カフェ、
ロンドンを訪れた際はぜひお試しください。

STORE INFORMATION

DISHOOM SHORDITCH

7 Boundary Street, London E2 7JE

Tel +44( 0)20 7420 9324

www.dishoom.com

小松喜美さん写真

フード・ジャーナリスト 小松喜美

イギリスをメインにヨーロッパの魅力を食と文化の視点から紹介するフード・ジャーナリスト。料理・菓子は「ル・コルドン・ブルー」やパリの「リッツ・エスコフィエ」で学んだ経験をもとに、「食べることは生きること」を信条として、日々おいしいものを探究する日々をブログや雑誌媒体のメディアに掲載しています。

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