プロ料理家365名によるプロのレシピ4812

第55回 エジンバラ伝統のスイーツ ザ・ファッジショップ

ユネスコの世界遺産にも登録されている
スコットランドの首都エジンバラ。
その美しい景観を形作るのは街の両端に位置する
エジンバラ城と英国王室の居城であるホリルードハウス宮殿です。
この二つを結ぶ目抜き通りザ・ロイヤルマイルで、
60年以上も続いている老舗のお菓子屋さんが
今回ご紹介する「ザ・ファッジハウス」です。

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ファッジは砂糖、ミルク、バターを材料に作られたイギリス伝統のお菓子。
味わいはキャラメルとよく似ていますが、砂糖を結晶化させて作るため、
キャラメルのように歯にくっつくような粘着性はありません。
しっとりした質感で、かむとほろっと崩れる柔らかさがあり、
濃厚なミルクとバターのおいしさが口の中いっぱいに広がります。

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創業1949年、現在三代目にあたるパオロさんと
ジャンカルロ・ディ・ソットさんの兄弟で経営されています。
まるでチョコレートショップのような店内には、
色とりどりの27種類におよぶファッジがショーケースに並びます。
ロイヤルマイルにあるこのお店にはキッチンが併設されているので、
ハンドメイドのファッジ作りをその場で見ることもできるのです。
この場で作ってこの場で売る、この新鮮さが大量生産のファッジにはない
原料のおいしさを生かした味わいを生んでいます。

27種類もあるファッジはクラシックなバター・スコッチ・フレーバーから
人気の新しいフレーバー、トリプル・ダーク・チョコレート、
スコットランドの名物ウィスキー、イギリスの伝統菓子を
ファッジで表現したレモン・メレンゲ・パイなど
これまでのファッジのイメージを覆すようなバラエティに富んでいます。
100gにつき£2.60の量り売りで、好きなファッジの詰め合わせにしてくれます。

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地元の人と観光客で常に行列が出来ている人気店ですが、
「人気の秘訣は厳選した材料を使い、すべてこの場所で作られる手作りで、
ファミリー伝統のレシピを守り続けていること」だと、
パオロ・ディ・ソットさんは語ってくれました。
家族で守り続けるおいしさと楽しさに溢れたエジンバラの老舗です。

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イギリスへ旅行される方にお知らせ:
ロンドンから首都エジンバラなどスコットランドの国内線を就航している
ヴァージン アトランティック航空は、ロンドン・ヒースロー空港、
ガトウィック空港のアッパークラス専用の各出発ラウンジ「クラブハウス」、
及びロンドン・ヒースロー空港の到着ラウンジ「リバイバルズ」にて、
アッパークラス専用空港ラウンジ「クラブハウス」にて
Dr. ハウシュカ・スパのサービスを開始しました。

Dr. ハウシュカは、肌本来が持つ力を尊重し、引き出すことをコンセプトに開発。
合成の香料・着色料・保存料は一切使用せず、可能な限りフェアトレードで、
バイオダイナミック農法や有機農法で育てられたメディカルハーブや自然由来成分が使われています。

ラウンジではDr. ハウシュカを使用した無料トリートメントなどが受けられる他、
ヴァージン アトランティック航空の限定の特別セット「トラベルエッセンシャルキット」も購入可能です。
肌を整え、心と身体をケアする製品とトリートメントを特徴としているオーガニック化粧品Dr. ハウシュカ。日本でも人気のあるブランドですが、まだサロンがないのが残念でした。ロンドン旅行の機会にぜひ体験されてはいかがでしょうか。

STORE INFORMATION

THE FUDGE HOUSE of Edinburgh

197 Canongate, Edinburgh,
EH8 8BN Scotland
TEL :+44-(0)131 556 417
http://www.fudgehouse.co.uk

小松喜美さん写真

フード・ジャーナリスト 小松喜美

イギリスをメインにヨーロッパの魅力を食と文化の視点から紹介するフード・ジャーナリスト。料理・菓子は「ル・コルドン・ブルー」やパリの「リッツ・エスコフィエ」で学んだ経験をもとに、「食べることは生きること」を信条として、日々おいしいものを探究する日々をブログや雑誌媒体のメディアに掲載しています。

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