プロ料理家365名によるプロのレシピ4812

第59回 知られざる贅沢なスコットランドの味 from Perth,Scotland

明けましておめでとうございます。
本年も私のヨーロッパおいしいものを巡る旅は、
各地で見つけた素敵なごはんやスイーツを紹介していきます。
どうぞよろしくお願い致します。

今までご紹介した典型的なイングリッシュ・ブレックファスト
グリルド・キッパーは、イギリスを旅行した方なら
ご存知の方も多いのではないでしょうか。

2014年、今年初めてご紹介するおいしいご飯は
今までの旅の中でベスト5に入る最高のブレックファスト、
スコットランドのラグジュアリーな5ツ星ホテル、
グレンニーグルスの朝食で頂いたフィナン・ハドックです。

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ハドックは日本名コダラ。このフィナン・ハドックは
伝統的なイギリスの朝ご飯のメニューのひとつです。
スコットランドの漁村フィンドンが発祥の地とされ、
スコットランドの土壌であるピート(泥炭)を用いて冷薫製にしたものです。

ハドックのむっちりした白身にほのかな薫製の香り、
ポーチドエッグのとろとろの黄身が、
ミルク煮にしたハドックの柔らかな塩気に
まろやかさを加えています。
スコットランドの豊かな自然が生んだ
シンプルなハドックのおいしさを感じる、
優しい、たっぷりした味わいの朝ご飯。

ハドックのミルク煮は魚の生臭さと塩気をミルクで煮ることで
食べやすくすることから考えられた古典的なメニューだと思いますが、
この日のフィナン・ハドックは「クラシックなものであれ、モダンなものであれ、
丁寧にきちんと作られたものはおいしい」という私の定説を裏付けるような朝ご飯でした。

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グレンイーグルスの朝食はスコットランド産の厳選された食材を使用。5ツ星ホテルの名に相応しく、その場でスライスしてくれるスコティッシュ・サーモン、各種シリアル、フルーツ、ヨーグルト、ジュース、ハム、ソーセージのコールドミートからスコットランド名物ミニ・ハギスまでを選べるビュッフェに加え、ホット・ディッシュは典型的なスコティッシュ・ブレックファストから28日熟成のスコティッシュ・ビーフステーキまで、まさに贅沢な朝食を体験できます。

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ベーシックな客室にも暖炉を備えた、
スコットランドが誇る5ツ星のラグジュアリー・ホテル。
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グレンイーグルスはエジンバラから車で1時間、
ジャック・ニクラウスが設計したPGAコースを持ち、
2014年の今年はヨーロッパツアーとアメリカツアーの代表選手による
世界的なゴルフの対抗戦「ライダーカップ」の開催地としても有名です。
ゴルフばかりではなく乗馬、インドアスイミングプールに賞を受賞したスパ、
スコットランドで唯一のミシュラン二つ星を持つレストランも備え、
一週間の滞在でも楽しめる究極のリゾートホテルです。

ヴァージン・アトランティック航空の英国内線「リトルレッド」なら
ロンドン・ヒースロー~エディンバラ間は1日6往復就航、
日本からもロンドン・ヒースロー経由で同日の乗り継ぎが可能です。
まだまだ知られていないラグジュアリーなスコットランドに訪れてみませんか?

STORE INFORMATION

The Gleneagles Hotel

Auchterarder
Perthshire
Scotland PH3 1NF
http://www.gleneagles.com/

小松喜美さん写真

フード・ジャーナリスト 小松喜美

イギリスをメインにヨーロッパの魅力を食と文化の視点から紹介するフード・ジャーナリスト。料理・菓子は「ル・コルドン・ブルー」やパリの「リッツ・エスコフィエ」で学んだ経験をもとに、「食べることは生きること」を信条として、日々おいしいものを探究する日々をブログや雑誌媒体のメディアに掲載しています。

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