【第4回】お茶の人気は時を越えて@ロンドン、スペイン&ニューヨーク

ロンドンのSohoと呼ばれる地区、地下鉄レスタースクエア駅からすぐの所にチャイナタウンがあります。

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ロンドンに住むアジア圏の人々にとっては馴染みの食材を購入することが出来る貴重な存在。
私も日本食が懐かしくなると良く訪れました。



チャイナタウンで「珠茶」を・・・

今回の滞在中、チャイナタウンの中にあるスーパーでフラフラしていると何やら珍しいものを見つけました。
中国茶の「珠茶」です。

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緑茶を球状に加工したこのお茶は、1980年代ごろ、中国から盛んに輸出されていたお茶です。
輸出先はヨーロッパ、中近東、アフリカなど広い範囲にわたります。
海外では「ガンパウダー(火薬弾)」と呼ばれています。



上海でお茶のレッスンを受けていた時、何度か目にしましたが、こうしてパッケージに入ってる姿を見るのは初めて。
それに、初めて見る機会がロンドンだったというのもびっくりで、思わず購入してしまいました。


ロンドンにお茶を運んだ船「カティーサーク」


その2週間後、ロンドン~フランスへの移動を翌日に控え、ロンドン郊外のグリニッジを訪れてみました。
グリニッジ天文台で有名なこの地は、もともと王宮だった建物があり、その建物は1999年まで王立の海軍学校として使われていました。


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立派な建物がたくさん立ち並んでいます

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グリニッジ天文台付近からロンドンを臨む風景


皆さん、きっと「カティーサーク」という名前、ご存知ですよね。
カティーサークといえばウイスキー、ですが、その名前はもともとロンドンへお茶を運んだ高速船「カティサーク号」から取られています。


グリニッジにはその船が飾って・・・・あるはずでしたが、残念ながら2007年火災によりほとんど焼失。今、修復中となっています。

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(こちらの写真はかつての勇姿。Wikipedia よりお借りいたしました)


博物館にはかつて”ティークリッパー”という名前でたくさんの船がいかに中国や日本から新鮮なうちに茶葉を運ぶか、という競争をしていた歴史が展示されていました。
もちろん、先ほど紹介した「珠茶」もたくさん運ばれたことでしょう。



いかに多くの人がお茶に熱狂し、その香りや味に魅了されていたかを垣間見る思いでした。



中国からはるばる運ばれてきたお茶。
そのお茶を、このあとの旅の目的地であるスペインのグラナダ、そしてニューヨークでも目にすることになり、ますますお茶のもつ魅力に感心することになるのですが・・・・



それは次回またご紹介します♪

プロフィール

料理家写真

料理家・高橋裕子

東京四谷にてHealthy,Tasty&Wiseを主宰。
ホリスティック栄養学や自然療法を取り入れた「クッキングサークル」には、楽しくてヘルシーな食卓を目指す人たちが集い、食を通して体と心の健康をみつめる時間を共有する。安心で美味しい点心を手作りする「点心の会♪」では、レッスン後に本格茶芸で味わう中国茶の時間も好評。ロンドンや上海などの海外生活を通して身につけた、さまざまな生活シーンを楽しむ知恵を参加者の方とシェア。バッチフラワーレメディのプラクティショナーでもある。

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