【第1回】 スーパーマーケットに見るオーガニック事情@ロンドン
日本と同様、ロンドンにもいろいろなスーパーがあります。
”Waitrose”、”Sainsbury”、”Tesco”、”Marks&Spencer”、”ASDA”、”Morrisons”、”Iceland”などなど。それぞれのスーパーマーケットは特徴があり、お客さんも好みに合わせて使い分けることもあります。
今回の滞在中、毎日のように訪れたのが”Waitrose(ウェイトローズ)”でした。こちらのスーパーは食品の鮮度や品質にこだわりがあり、オーガニック製品も豊富に揃えていることで定評があります。どんな品物が棚に並んでいるかしら?とワクワクしながら足を運びました。
[地下鉄Jubilee線 "Canaly Wharf"駅にある"Canada Square"という商業ビルの地下1階にある大型店舗。
食品はもちろん、台所用品や食器類、日用雑貨などが広いスペースにゆとりを持って並べられています]
オーガニック&通常商品
足を踏み入れてまずびっくりしたのは、すべての商品に関して「オーガニック」か「通常商品」を選べる品揃えになっていることでした。
たとえばイギリスの美味しいベリー類。ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリーと並んでいる棚に近づくと、あらっ?左隣りの棚にも、同じ商品が陳列される・・・と思いきや、それらはすべて“オーガニックの”ベリー類でした。
ジャガイモ、ニンジンなどの野菜、牛肉・羊・肉・ホロホロ鳥のような肉類、バターやクリームなどの乳製品、お菓子・アイスクリーム、スープストック、卵、穀類、スパイスに至るまでほぼ全ての品物について、オーガニックのものと通常商品が並べて販売されていました。
値段を見てみると、野菜などはオーガニックのものが2割ほど高く、肉類などでは倍ぐらいするものもありました。
そして今回何度も目にしたのが「Fair Trade(フェアトレード)」という文字でした。スーパーでも、雑誌でも、人との会話の中でも聞かれたこの言葉。現在話題のトピックといえるかもしれません。
[ある日のお買いもの。久しぶりで大興奮してたくさん買い込んだ食材たち]
[こちらもある日のお買いもの。羊肉・鶏肉などの肉類、野菜果物はもちろん、アイスクリーム、パスタ、ハーブ、スパイスに至るまでオーガニック製品と通常商品を選ぶことが可能です]
選択するということ
豊富な品揃えに大興奮しながらも、同時に、「その中から何を手に取るか」を一つ一つ真剣に考えている自分がいました。食に関して自分たちはどんな選択をするべきか?何を優先するか?を試されているようでした。
自分にとって一番大事なのは品質?フェアトレードであること?食品製造・加工会社への信頼?それとも価格?
食に対して自分なりの“軸”をきちんと持っていることが食生活を見直すにあたってとても大事なことなのだ、ということを実感したロンドンのスーパーでのひと時でした。
第2回は 「食の多様化と地産地消@ロンドンBorough(ボロー)マーケット」 を8月4日に更新予定です。お楽しみに!
:::::::::::::::::::::”まんぷく紀行―まんぷくのおすそ分け♪”:::::::::::::::::::::::::
3週間のロンドン滞在中、豊富な食材で様々な料理を楽しみました。ほんの一部をご紹介♪
チャールズ皇太子が設立した有機農法の団体のブランド商品「Duchy Original」。そのブランドのついたエール(ビールの一種)を購入してみました。フルーティーながら深いコクが味わえました。
美味しい野菜、モリモリ食べたくなります。シングルクリーム(乳脂肪分が少なめのクリーム)とレモンを絞って。
旨みのあるオーガニックチキンと薄切りパンチェッタ、ポルチーニ茸を使ったテリーヌ。アパートメントのキッチンにはテリーヌ型が無かったので、コーヒーカップで作りました。
オーガニックの卵、天然鮭のスモークで作ったスフレ。ホワイトワインを使ったクリームソースがベストマッチです。
サマーベリーのコンポートにたっぷりのダブルクリーム―幸せです♪