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かぼちゃ

今日は中秋の名月です。
雲の間から月が顔を覗かせ、思いを馳せました。
気がつけば、すっかり秋です。あんなに暑かったのにと
季節の移り変わりがなんと速いことか。


10月に入って根菜類がとても良くなってきました。
大根・人参・カブ・じゃがいも・ごぼう。。。
寒くなるにつれ、葉を枯らし、糖を蓄える。 冬を越すための準備をするんですね。
1歩1歩冬に近づいています。




さて、今日はかぼちゃ です。
夏に収穫し、乾燥させることで、糖度が増し、味わいが良くなります。
ホクホクと甘いカボチャは大好きですが、 残暑厳しい時期の
まだ若い味わいも一考です。
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ウリ科カボチャ属。  
ズッキーニやコリンキーなどもカボチャの仲間です。


原産は中央アメリカからコロンブスがヨーロッパに伝わり
日本には戦国時代にポルトガル人がカンボジア経由で持ち込んだとか。
だから、かんぼじゃ・・・・    かぼちゃ!とは有名なところ。


風土になじみやすく、世界には沢山の種類があることもご存知でしょう。
日本でも在来種は100種以上あったといわれていますが、
現在は西洋かぼちゃに押されて その姿はかなり少なくなってしまいました。
今では残っている在来種を大事に育てようという動きがあります。


かぼちゃの目利きは まず、ずしりと重たいこと。
小さくても、コンコンと叩いてみて、跳ね返るような高い音がするのは、
水分が抜けて 甘みが増している証拠です。
そして 果軸ががっしりとしていて、肩が張っているものを選びます。
半分に切ってあるなら、肉厚で種がしっかり入っているものを。


よく、カボチャを切るときに 先に火を通してしまう方もいらっしゃいますが、
先に天地の軸を包丁でとってしまうと、割と簡単に切ることができます。
でも、ケガをしないように充分にお気をつけくださいね!

少しさむくなって、温かいものが飲みたかったので、
簡単にスープを作ってみました。
お店にはたいした器を用意していないので、見てくれは悪いですが。。。
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人参、玉葱、レンコン、サツマイモ、カボチャを入れて
ゆっくり煮出して 味付けは塩だけ。
質素ですが、それぞれの味が良く分かり、 ほっとする時間が過ごせました。
芋・栗・南瓜・・・  女性にはたまりませんね!

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プロフィール

矢嶋文子

調理師。“良い食事は人を笑顔にする魔法“と食、特に味覚教育に関心を持つ。現在、築地御厨(青果卸店)内田悟、Convivialete Miyagawa宮川順子に師事。2008年八百屋瑞花オープンさせる。

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