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カラフルに彩る冬野菜<ブロッコリー>

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アブラナ科アブラナ属 (英)broccoli

原産地  地中海沿岸

目利き  色が淡い緑色で、花蕾が固くしまり、茎の断面が新しく、
      割れていないものを選びます。茎が割れているのは、
      悪天候や過肥料のため、細胞の成長が追いつかないからです。

切り方  茎の方から包丁を入れ、筋道を作ったら手で裂きます。
      調理や食べやすい大きさの小房に分けます。
      茎は表面の硬い皮を向き、適度な大きさへ。

保存   さらしか新聞紙に包み冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。
      とても呼吸量が多いので、花が咲いてしまうなど変化の早い野菜です。

注意!  輸入物は花咲防止剤などもかかっている場合があるので、
      もし長く保存しても花が咲かないようであれば、
      水でさらすか、しっかり火を入れるなど下処理をする必要があります。
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    めはなやさい(芽花椰菜)。みどりはなやさい(緑花椰菜)。


そのままじゃん!!と言ってしまいそうな和名です!

DSCF0099.jpg

ご存知の通り、花蕾と花茎を食し、ビタミンなど栄養豊富な野菜です。
癖がなく優しい味のブロッコリー。
スーパーで1年中出まわっているので、旬が分からなくなりがちですが、
冷涼な場所を好むので、今が一番味わいが良い時期です。

硬めに茹でて、和え物として食感を味わうも良し、
くたくたになるまで火を入れて、ぺペロンチーノ風にパスタに絡めても、クリーム煮にしても旨し!

ブロッコリーとは伊語で「枝」という意味。
初来日は明治初頭のようですが、消費が増えたのは1970年代と最近です。


ブロッコリーは1種類しかないと思っていましたが、調べると
頂花蕾型、花蕾型、その中間型とあるようですが、
その違いは今一良く分かりません。
外国には黄緑や白、紫のものもみられるとか。一度 見てみたいものです。


ブロッコリーの思い出1つ。
茎の部分を断面に切ると、いびつな星型になります。
ブロッコリー嫌いの幼い私に、母がこの星型になった茎の部分だけを塩茹でし
「ブロッコリースターよ!」と供しました。
「へぇーーーー。美味しい!」とパクパク食べた後、実はブロッコリーだったと種明かし。
お蔭様でブロッコリーを克服したという笑い話です(笑)

DSCF0228.jpg

ブロッコリーのお仲間を紹介しましょう。

小さいのは“枝ブロッコリー”。 ブロッコリーの脇芽です。
普段は頂点に着いたものを食しますが、その下には脇芽が出てきており、
それが枝ブロッコリーです。
これが、子孫を残すための子供たちなのですが、食す側から申せば、
最初から小房に分かれているようで、扱いやすいです。

そして、長いものが“スティックセニョール”。
中国生まれでブロッコリーとカイランを掛け合わせたものです。
火を入れても、崩れにくく、炒め物に向くように思います。
味わいもブロッコリーに比べると、少し青いです。

次回はもう1人 大事なお仲間 カリフラワーをご紹介します。
非常にカラフルな子たちです。ご存知の方も多いかもしれませんが、お楽しみに!

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プロフィール

矢嶋文子

調理師。“良い食事は人を笑顔にする魔法“と食、特に味覚教育に関心を持つ。現在、築地御厨(青果卸店)内田悟、Convivialete Miyagawa宮川順子に師事。MIIKU(日本味覚育成協会)GM。

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