プロ料理家365名によるプロのレシピ4812

盛り付け方でこんなに変わる!いつもの食卓をワンランクアップ 盛り付けのキホンとコツ

【平日の夕食編4】 サラダの盛り付け

みなさん、毎食野菜を食べてますか?手軽に野菜を食べられる「サラダ」。レストランやカフェではとても美味しそうに盛り付けられているのに、自宅で真似をしたいのにいざ器に盛ったら「あらら!?」なんだか違う…。
せっかく新鮮な野菜を使ったのにこれではなんだか残念。
今回もフードスタイリストの朝長章代さんにサラダが美味しく見える盛り付けのキホンとコツを教えていただきました。

イマイチな例…

サラダは私たちの食卓でもとても身近なメニューになりました。

例えば「今日はカレーにしよう!でもそれだけじゃ野菜が足りない感じだから、もう1品は…やっぱりサラダかな~」とか、「朝はたくさん食べられないし、サラダだけにしよ~」などなど。あと1品欲しいときのお助け役だったり、ボリュームを持たせるとそれだけで立派な1品にもなります。

サラダにどんな野菜を使うのか、生なのか蒸してあるのか、種類や形状もご家庭によっても様々だと思いますが、特に今回は、葉物野菜を使用した”グリーンサラダ”定番中の定番”ポテトサラダ”にクローズアップしてみていきたいと思います。

ではまず、いまいちな盛り付けから…。

“グリーンサラダ”はボウルに盛り付けてみたけれど、”可もなければ不可もなし…”何の変哲もないサラダですね。ここに彩りを考えてトマトやパプリカをプラスしてみたとしても…「いつもの野菜を使ったいつものサラダだね」、と言われてしまいそう。

では、“ポテトサラダ”はどうでしょうか。こちらも何だか普通の盛り付けで、もう一工夫欲しいところです。これではせっかく作ったサラダのおいしさが表れていませんよね…。

2つのサラダに共通している点、それは”見せ場が無い”という点です。

という事で、今回のテーマは”わくわく感につながる見せ場=トッピング”についてのお話です。
トッピングをいろいろ変えていつものサラダをちょっとおしゃれにしてみましょう!

盛り付けのポイント 美味しそうに見えるコツ

“わくわく感につながる見せ場=トッピング”

では早速、“わくわく感につながる見せ場=トッピング”がどんなものなのか見ていきましょう。

まず”グリーンサラダ”のトッピングですが、今回私が考えたものは、ポーチドエッグとカリカリに焼いたバゲットです。先ほど写真で見ていただいたサラダにこの2つをのせてみました。

どうでしょうか?目線がグーッと卵とバゲットに集中しませんか?何も特別な食材を使っているわけでもないのに、これだけで”おいしそう!食べてみたい!”という気にさせてくれますよね。
しかも”卵を割ったらどんな風になるのかな?”という期待感も出ます。

実は、この期待感が”おいしい”を作ってくれる最大のポイントです。飲食店では数年前から”お客さんの目の前で料理を仕上げて提供する”というスタイルが定着してきています。店員さんが目の前で料理を仕上げてくれると雰囲気も盛り上がって”いいお店だなぁ~”と感じてしまう経験をしたことはないですか?これも私たちの”おいしそう!”という期待感を盛り上げるパフォーマンスでもあるのです。お家では大げさな事はなかなかできませんが、家族の前でポーチドエッグをサッと割って黄身を絡めるくらいなら気軽にできますよね。

次にポテトサラダです。ポテトサラダがおいしい事はすでに分かっていることですが、そのままでは盛り付けの見せ場がありませんよね。これはポテトサラダ自体の形が無いためなんですが、いつも器に盛ってレタスを飾って終わり…では張り合いがありません。こんな時も”トッピング”を考えてみましょう。
今回、私が試したのは3点です。

形のかわいいハーブを飾る
ダイス状に切ったトマトを飾る
裏ごししたゆで卵(ミモザ)を飾る

いかがでしょうか?ほんの小さな手間なのですが、これだけでも”どんな味になるのかな?”と、わくわく感が増えますよね。あくまでも主役はサラダなのでのせすぎは禁物ですが、味のアクセントとして、また春には豆、夏はコーンやトマト・・・などのように季節感も表現しつつトッピングをいろいろ考えてみてはいかがでしょうか?

お肉好きの家庭でしたら、カリカリに炒めたベーコンをのせるだけでも盛り上がりますよ。
「混ぜちゃってもいいじゃない!」と思われるかもしれませんが、あえて別に(上に)のせて見せ場を作ることがポイントです。ぜひ、お試しください。

盛り付けエトセトラ

サラダのドレッシング キホンのビネグレットソース

ドレッシングは新鮮な油、酢、塩、こしょうがあれば簡単に作れるので、ぜひ基本配合を覚えて手作りしてください。
・ワインビネガー 大さじ1
・塩         小さじ1
・こしょう      適量
・お好みの油   大さじ3

以上の材料をよく混ぜるだけです。
油はちょっと風味のある油(オリーブオイルなど)を使うととてもおいしくなります。
このドレッシングを覚えておくと、後でレモンの皮のすりおろしや刻んだハーブ類、にんにくのすりおろしなどを加えて風味をつけるなどのアレンジも簡単です。

サラダスピナー

サラダは調理手順が少ない簡単料理!と思われがちですが…とても奥が深い難しい料理なんですよ。
フランスでは”サラダを上手に作れる女の子は、いいお嫁さんになる”という格言があるとかないとか。
おいしいサラダにするには、まず下準備をしっかり行いましょう。葉っぱを使ったサラダの場合、やっぱり張りがあってシャキッとしているほうが見た目にもとてもおいしそうです。
レタスなどの葉物野菜はちぎったら必ず水に放ち、土などの汚れをとり、パリッとさせましょう。
そして水切りを十分すぎるほどしっかりすることが大切です。ドレッシングの絡みが全然違ってきます。

なかなか手動では満足いく水切りができないので、私はサラダスピナーを愛用しています。あまり使うことが無いかな?と思っていたのですが、心配いらない位、ほぼ毎日使っています。
また、ドレッシングで和えるタイミングも重要です。あまり早くにドレッシングで和えてしまうと野菜から水分が出てきてしまって味がぼやけてしまいます。早めに準備したい気持ちもありますが、食べごろを見計らってベストのタイミングでおいしく食べましょう!

料理家紹介

朝長 章代
朝長 章代
フードスタイリスト。インテリアショップにてイベント企画・運営や店内のスタイリングに携わるなかで食の世界に興味を持ち、フードコーディネータスクールに通う。その傍ら、様々な料理教室・お菓子教室に通いカフェ勤務などを経て独立。現在、Webや雑誌・カタログなどでの料理・お菓子のレシピ提供&スタイリングを中心に活動中。
\
  • 料理家のレシピ本

今月のプレゼント

トップページ用エントリー
トップページ用エントリー
合計 名様
提供:
  • Flipboard
  • MIIKU 日本味育協会
  • movabletype5