アイランド代表取締役/粟飯原理咲

一日目に作ったカレーが、翌日にはグラタンに、また翌日にはコロッケに……。お料理ブログのポータルサイトを運営していて、暮らしを楽しんでいる人ほど、「食べ残さずに、工夫してお料理をアレンジする」ことを繰り返していると感じます。食べ残すのはもちろんだけど、もったいないから無理して食べるのもカラダの負担!
“次のごはんにアレンジ上手な人”に学びたいですね☆

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(社)日本フードスペシャリスト協会 理事、
株式会社エイガアル 代表取締役/伊藤淳子

感謝して「いただきます」と「ごちそうさま」を

私の実家も昔は田畑があり、祖母が父とともに米や野菜を作っていました。「私は一生働くことができる」と、畑仕事に誇りを持っていた祖母は、同時に、「米という字は八十八と書き、それだけ手間隙がかかるから、一粒も残してはいけない」と教えてくれたものです。おいしい野菜やお米は、丹精込めた農家さんの宝物。感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。

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NPO法人日本のうらほろ理事長/近江 正隆

食べ物の安全管理のために賞味期限の設置が義務付けられた昨今。300年間いまだに一度も食中毒の被害を出していない「赤福」が問題となったのは、記憶に新しい。基準やきまりを作ることは大切なこと。期限が切れたら捨てるのが当たり前の世の中。でも昔の人は違っていた。古くなったら加熱調理をして食べた。腐った部分は取り除いて食べていた。 食べ残しも再利用、再調理することができたらな〜。

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お祝い本舗 店主/落合正裕

子供の頃にお茶碗にご飯粒が残っていると母に「ご飯一粒でも残すとお百姓さんに怒られる!」と言われたものでした。食べ残しはいけないという躾と共に農家の方に対する敬意と感謝の心を教えていたのだと思います。現在、我が子を省みてご飯を残したり、嫌いなものは手をつけなかったりと、母の教えをうまく伝えていない自分をもどかしく思っています。賞味期限問題などたくさんの食べ物が毎日破棄されている現状を見て、丹精を込めて育てた生産者への感謝の心を今一度、我が子とも考えてみようと思います。

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株式会社グラフ社 マイライフシリーズ編集長/河崎秀明

いくつになってもスタイルがよい料理研究家のT先生に、「先生はどうしてそんなに美しいのですか?」と聞いたことがあります。すると先生は「腹七分目かな」と答えてくれました。食べ残しの解決には食材を大切にする気持ち、残さないようなおいしい調理の工夫も大切ですが、自分の食べられる適量を考えることも重要かもしれません。作りすぎない、外食ではたのみすぎない“腹七分目の食スタイル(無理なら九分目?)”はいかがでしょうか。

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株式会社ワイズスタッフ代表取締役/田澤由利

一周年おめでとうございます。我が家での食べ残し対策はシンプルです。それは「好き嫌いをなくす」こと。そして、夕飯が食べきれないときは、冷蔵庫に入れ、翌朝ありがたくいただく。「食べ残しはよくない」ということを子どもたちにきっちり教えています。当たり前のことですが、一番大切です。ときどき、平気で残す子どもを見かけますが、「残さず食べようね」と声をかけられる大人でいたいですね。

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銀座吉水/中川誼美

日本の食糧自給率は、カロリーベースで40%といわれていますが、私には何をもってこの数字が出ているのか分かりません。お米・野菜の日本の食卓への供給量は、100%に近いものがあります。お米と野菜を工夫して料理すれば、栄養的にも十分。つまり私たちは、伝統的知恵とともに「食べ方」をもう一度学び直す必要があるのではないでしょうか。

例えば、私は「5つの『白』を食べずに栄養をしっかり摂ること」を提案したいと思います。まず「白米」。栄養分は捨てられる糠の中に入り、糖分だけが残ったエネルギーのないお米です。(精米前の玄米は完全食品といっても過言ではありません。消化しにくい点がありますが、2分3分ずきの薄茶色のご飯を食べることで栄養と繊維質を同時にとることができます。)次に「白い小麦」。これも製粉したものには栄養が残りません。輸入に頼っている代表食材でもあるので、白いパンを食べないことも提案したいと思います。最後は、化学処理された「食塩」「白砂糖」「化学調味料」。これらは、真っ先に天然のものに代えてほしい。

化学肥料や農薬を使わずに作られた力のある米や野菜を、伝統技術で作られた混じりけのない調味料や油で料理する。それだけで、日本人は(過剰に肉類を食べずとも)必要なエネルギーを補い、十分おいしく安心な食事をすることができるのではないでしょうか。

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WaSaBi編集長/中原ひでこ

食べ残しを減らそう

夏は食中毒の心配もあり、消費期限があやしくなってきた食材はすぐにポイッとしてしまいそうですよね。 そういうこと、私にもあります。そこでおすすめは、食べ残しの前に買い物の仕方です。野菜は一個とか二本とか、具体的に数を考えて買う習慣にしています。頭の中で「トマト」と思うとつい何個か入った袋入りのものを手にとってしまうけど、トマト1/2個などとレシピの材料を思い浮かべるとほら、買いすぎないでしょう。それだけで地球にもお財布にもやさしくなれて、ちょっといい気分になるおまけ付きです。

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株式会社ボレイ 代表取締役/野須有峰

「食べ物を粗末にしてはいけません!」子供の頃、先生や祖父母から戦時中は「お腹が空いても食べ物がなかった」と教えられたものです。食料が「豊富」で食べ残していられる時代はいつまで続くでしょうか。輸入食品の業界でも日本より新興国に売る方が「高く売れる」「証明書も要らない」だから「日本に売る分はない」と日本との取引を止めるというケースも。食への「感謝」を忘れず「大切さ」を子供達に伝えて行きたいものですね。

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フードライター/北條芽以

「賞味期限が切れたら絶対食べない」という人がいます。これは、食べ残しの大きな原因のひとつ。食べられるかどうかは自分の鼻と舌でジャッジすればいいじゃん! 逆にそんな生活をしていたら、鼻と舌の判断力も衰えてちゃう(特にお子さんのいる家庭では実際に家族で判断してみて欲しい!)。これからもっと食品の値段が上がったら、この判断力が大切になりますよ。逆に牛肉なんて期限+3日位がいちばん美味しいと思うんですが……☆

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アンジェ代表/洞本昌明

「料理を楽しんで作り、美味しく食べる。」日々これを一人一人がMyテーマに持つだけで、食材を大切にする文化へとシフト出来るのではと思っています。誰もが、この小さな意識を継続的に持つだけで、食べ残しも減り、無駄も減り、そして食問題が無くなる。そんなプラスの連鎖を起こせるのではないでしょうか。20年後、30年後の未来は、この小さな意識が大きな差になっていることでしょう。

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知床三佐ヱ門本舗 代表/町田義隆

わたしが子どものころ、「アラブではガソリンより水のほうが高いんだよ」とよく言われました。いまではコンビニで売っている水は500ccで120円。(ガソリン高騰といっても、まだ水のほうが高いです)

しかし、のどがかわいたとき選ぶのは、価格の安いガソリンではないでしょう。 食品、水。わたしたちが直接口にするもの。 その価値は、金額に置き換えることができないはず。

しかし消費者は、安いからといって、たくさん買い込んでは、かなりの部分をダメにする。生産者は、高いと売れないといって、たくさんの農薬や肥料を使い多くの収穫をねらう。販売者は、産地を偽装したり消費期限を改ざんして利益を得ようとする。本末転倒です。「食べもの」の価値を金額で判断するのはもうやめる時期にきているのかもしれない。わたしは最近そう感じています。

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酒・料理研究家/渡辺ひと美

「最後までおいしく食べきる」ためには、
たくさんの要素が必要になります。

1.自分が食べきれる量を、しっかりと認識する
2.美味しいと感じるものである
 (味・盛り付け・安心・安全・健康など)
3.美味しいと感じられる環境づくり
 (人・雰囲気・音楽など)
4.食べ物は大切なものであるという意識を強くもつ
 (生産者・料理人の苦労をするなど)
5.自分の好みを知る
 (舌を鍛えなくては、本来の食材の持つ良さが分からない。
 本当の美味しさには出会えない)

これらの要素を、実際に毎食全て満たすには、相当な努力が求められるでしょう。 私が常に心掛けていること。それは、「食べることは楽しい」という、当たり前の概念を1番に持つこと。

食の時間を楽しむためにどうすればいいのか。
たとえば買ってきたパックのお刺身をお皿にきれいに盛りつけるなど、身近でできることを怠らない。それだけで、食卓は変わってきます。万が一余ってしまっても破棄することなく、「翌日もテイストを変えて美味しく食べる!」なども大切ですね。 まずは、身近な1歩から、食を楽しみながら最後までおいしく食べきってください。

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(敬称略・五十音順)


※この記事は、2008年7月の取材に基づいて構成したものです。


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