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ヤバ霜と発芽

前回の続きですが、ビートを3,4日土に落ち着かせたら、発芽してもらわないと困ります。

そんな時は散水するのみです。糖業会社の指導もありますが、10L/ポットの量の水をかけます。うちはひとつのハウスに600冊近くポットがならんでいるので、600冊*10L=6,000Lの水が必要になります。
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自動散水機といって、ハウスエンドまでいくと、センサーを反応させて往復させます。

水は3000Lのタンクしかないので、2日に分けてやります。こちらのほうが、一気に水をすえないので1~2日あけたほうが水の浸透性は良い感じです。
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それから、青いポールはプラスチックの棒で弾力性にとんていて
下の写真の保温シートをかけ、トンネルをつくります。ハウス全体に暖房のダクトを這わして暖かい空気の循環とトンネルをつくることにより、より均一な発芽にします。
CIMG7206.JPG
あとは、極端な高温、低温に気をつけて発芽をまちます。
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すると、3日後くらいには”ニュっ”と、第一陣目の発芽がみられます。
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その日に夕方には、チラホラと発芽が見えてきます。
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しかし、ここで大事件?発生!!それは8日の夜のこと暖房機具のコンセントをつけ間違え、零下18度のなかに・・・・。しかも9日早朝に限って、寒いのなんのって。朝、”おはようござま~す!”とハウスに入った瞬間そのピーンと張り詰めた朝の冷気に冷や汗がはしります。ヤバイ・・・。
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保温シートを恐る恐るめくると、発芽したてのビートが一部褐色している、ガビーン!やっちまったと思いましたが、この時点では判断つかず、とにかく急激な温度変化だけはさけようと温風器の風とちょこっとだけシートのすそを空けて空気循環させました。
上の写真は、霜害(軽微)のもの。保温シート1枚あったのが助かりました。それとまだ寒さの入りやすい外周のポットは芽がでていなかったのも良かったです。”注意を怠るな!!”との神からのイエローカードをもらったんだと思います。
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一番冷気がはいってくるところは、氷がはっていました。霜を超えて凍ってますので、発芽してたらアウトは間違いなかったと思います。今年の反省、早くも1。
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11日には95%生えそろいました。霜害からの枯れもなく一安心。
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プロフィール


前田 茂雄(まえだ しげお)

【プロフィール】
1974年 北海道・本別町生まれ。
東京農業大学 卒業後、テキサスA&M州立大学、アイオワ州立大学にて米国の大規模農業経営や流通を学ぶ。
1999年 前田農産食品合資会社の4代目として本別町で就農。
103ヘクタールの耕作地で、小麦(ホクシン、北の香り、春よ恋)小豆(エリモショウズ、キタノオトメ)、甜菜を生産。

三児のパパ。
趣味:テニス、映画鑑賞、旅行。
(写真提供:日本農業新聞)

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2010年03月11日 16:03に投稿されたエントリーのページです。

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