« レッドダイアモンド 小豆収穫 | メイン | ”春小プロ”が専門誌に掲載! »

美人(ビート)の収穫

勝手に当て字を作ってしまいましたが、ビートは美人(ビート)のごとく甘いのです。
どのくらいかというと17%以上。
DSCN1479.JPG
今年もそのビートの収穫が始まりました。
まず、収穫前に各市町村を担当する製糖会社から運搬日時とダンプの大数の確認表が前段で回ってきます。本別町のビートは、本町にある”北海道糖業株式会社”が管轄。うちも今回は5回に分けて畑からビートを運んでもらいます。
DSCN1480.JPG
一面緑にそまったビート畑ですが、収穫するのは葉っぱじゃなくて地株の大根のほう。
DSCN1447.JPG
うちでは二度手間になるのですが、一度リーフチョッパーと呼ばれる機械で、葉っぱの上部をチョップして畑に散らかします。理由は二つ。一つはそのあとの機械の作業の効率化。もう一つは葉っぱの分解の促進です。
DSCN1551.JPG
それからビートハーベスタという専用の収穫期が、ビートを一列ごとに収穫、尚且つタッピングといって、ビートの残りの上部の葉っぱを切っていきます。切ったところを収穫するのです。
DSCN1478.JPG
切られたビートの列はこんな感じ。
DSCN1461.JPG
ビートの中心部のほうが糖度があり、蜜状のものが見えたりします。
血糖値が低ければ、畑で対応できるかも?
余談ですが、畑の淵などのビートはよくネズミにかじられていて、絶対糖尿病か虫歯が彼らの中で大流行してるんじゃないかと思うわけです。
DSCN1543.JPG
中には腐れているビートもあります。今年は例年にない大雨の影響で、根が伸びず葉が黄化したものが多く、たいていそういう場所のビートはチョイ腐れが入っていました。畑全体を良くするってほんとに難しいなって感じたとしです。全作物にいえますが・・・
DSCN1552.JPG
10月中旬にもなると、夕日は4時過ぎくらいには沈み5時には真っ暗。日中も太陽が低いため、影の伸びが夏より大きく感じます。

今年の収穫ももうちょっと。ですが、来年に向けた畑を準備しなくては。今年の大雨、来年にも響きそうです。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.food-sommelier.jp/staff/mt-tb.cgi/5073

コメント (2)

ゴン太:

素晴らしい美人ですね!

B欠乏も無く甘そうです。


こちらも美人掘り、そして冬彼防除終わりましたー。

あとは来年に向けて、準備、充電、反省、等等、ですねー。

しげパパニコニコ:

ゴン太さん

 メールありがとうございます。
今年の雨はどこでも同じ状況かもしれませんが、十勝の中でも東北部地方はその影響強く、生育期間の黄化、腐れ等多かった気がします。

 B欠はなさそう!と思っていましたが、品種なんですかね~。ある品種は頭に穴が多くみられました。ですが収量は好さそうでした。

 ”充電、反省・・・””走りながら考える”そんなご時世ですよね。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

フードソムリエTOPへ

プロフィール


前田 茂雄(まえだ しげお)

【プロフィール】
1974年 北海道・本別町生まれ。
東京農業大学 卒業後、テキサスA&M州立大学、アイオワ州立大学にて米国の大規模農業経営や流通を学ぶ。
1999年 前田農産食品合資会社の4代目として本別町で就農。
103ヘクタールの耕作地で、小麦(ホクシン、北の香り、春よ恋)小豆(エリモショウズ、キタノオトメ)、甜菜を生産。

三児のパパ。
趣味:テニス、映画鑑賞、旅行。
(写真提供:日本農業新聞)

food-sommelier.gif

About

2009年10月27日 21:29に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「レッドダイアモンド 小豆収穫」です。

次の投稿は「”春小プロ”が専門誌に掲載!」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページも見てください。

MovableType

Powered by
Movable Type 3.35