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2008年02月 アーカイブ

2008年02月02日

畑は真っ白!

トカチの畑はまっしろです。
昨年から3回の雪で、いっきに雪化粧中です。

といっても、雪は悪いことないんです。特に冬眠中の小麦たちには。
雪がふわっとのっているうちは、保温状態になるため、越冬しやすい環境です。

うちの町は十勝でも比較的雪が少なく、どちらかというと気温が寒いところ。
雪がなかなか降らない場合でも、11月上旬から大地がシバれはじめます。
11月下旬には完全に機会作業ができない状態に。逆にその大地のシバレ作用をりようして、
畑でのビートの積み込みや運送は、しやすくなります。

去年19年度産生産の小麦は、冬眠中の12月と1月に季節大ハズレの雨が2度ふり、
畑は一面、分厚いスケートリンク状態に。地表土が凍りついた場所は、小麦が呼吸で
きずに窒息死してしまう結果になったのです。まだ、春先ならまだしも、冬ですよ冬!
”雪でお願いします”と曇り空になると祈ってしまう平成20年度です。

CIMG0117.JPG
雪の下で、すやすやと夢をみてるんですかね~


アイスキャンドル

夜になって

ジジ&ババの声が外から聞こえる
”お~い、外にでておいで~♪♪”

子供たちが外にでてみると、そこには・・・

ジジ:”じゃ~~~ん!”
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”列になったアイスキャンドル!”

しかも
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家前に飾りづけ


美しさなんかよりも、す・す・すごい、ジジ&ババを動かす孫のチカラ・・・
けっこう、時間と寒さへの忍耐力必要です。


2008年02月03日

中国製の餃子が問題なのか?それとも・・・

”中国製の冷凍餃子から高濃度の残留農薬が検出!
”全国で下痢や腹痛の症状”
”十勝でも健康被害の届出4件”

今回の中国製冷凍ギョーザの殺虫剤中毒事件、大変な問題ですね。
日本人の中にある安価で手軽な冷食、輸入冷食の約6割をもしめるのが中国産。
原因追求、真相解明はもちろんですが、この圧倒的な輸入量を考えなおす良い機会では
ないかと思います。

 ”なにが本当にヤバイのか?”
残留農薬はもちろんだが、海外農産物に依存し続け、平穏にくらしている日本の現状が
ヤバイのでは?っと思ってまう。国内自給率39%の先進国でも最低レベルの位置にあり、
かたや3割もの食材を廃棄し、危機感のない贅沢な食卓事情が物語る、
ちょっとした異国の農産加工物で動揺してしまう日本はどうなっているのだろうと思ってしまう。

 そこで ”原産地表示の義務つけ”は絶対、絶対、早急、早急に国にやってほしい。
というより、メーカーが胸を張ってラベルに入れてほしいと思う。
 日本のすさみつつある農業現場を維持回復するためにも、消費者の認識が必要だから。

 ”選択できる時代へ””選ばれる農業へ”することが国の食のレベルアップじゃないかな。


日付2008-02-03 16:12:11の形式が正しくありません。日付は YYYY-MM-DD HH: MM: SS の形式で設定してください。

雪だるま一号

やっぱり今日も十勝晴れ。
気温ももしかしたら1度くらいあるのかな?
日中は穏やか、子供達も日曜で外で遊びたいし

今日は”雪だるまつくろうぜ!”dayになりました。

準備するもの:雪、ショベル、水、楽しむ気持ち

さっそくはじめましたが・・・

十勝の雪は寒いため、基本的には粉雪なんです。
うまく丸まらないため、ある程度は水をかえて丸くしました。

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か~んせ~い!

こういう体力消耗運動が、子供おたちにとって、夜ぐっすり眠れるんですよね。

2008年02月07日

畑のリハーサル

今日は、土壌分析の会の勉強会があった。
まずは、足元の土の状態を客観的にでも、みることが大切だ。
だって、お天とさんは、どうなるのかわからないから・・・
農業はギャンブル?神頼み?じゃ、いけないのです!

まだ雪の中の畑が、春になって見えてくるまで、リハーサルを行う。
この銘柄の肥料をこの畑に、何kgやるとか、どんな方法でやるとか、
おおよそいつやったらよいか?よりPCでかんりするのに使いやすくるのは
どうしようか?だとか、いろいろ意見や去年の反省点など、皆もっている。

このリハーサル作業はとても、重要だ。大よそでも肥料や農薬の経費をつかめるし、
土壌分析から無駄な肥料をやらなくてもすむから。家もカリやリン酸が負荷財産?(過剰)
になっている畑や、カルシウムやミネラルの多い、適正範囲だとか、少ないとかいろんな
畑の顔がみえてくる。やり方やタイミングもリハしとかないと、現場では”いざ”というとき、
あわてふためくことが多いから。

PLAN→DO→CHECK→ACTIONができるこの時期、心も体も頭も充填しなければ!

2008年02月10日

山の幸

家族そろって、山にいってみた。

同じ町村だし、そんなに人里はられていないのになぜか、より空気がうまく感じる。

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人にそれぞれ寿命があるように、木にもそれがあるようだ。

特に、第二次世界大戦中に裸山になった、北海道の森林のほとんどが、

からまつ(落葉針葉樹)に植林された。雑木(ナラ、ニレなど)にくらべ、育ちがはやく

育てやすいというのが理由だった。

 植林から50~60年たち、カラマツも実を多くつけだすと、木の生長よりも子孫を残す

周期にはいる。これが、いわゆる伐期なのだ。

祖父が植え、父が管理し、孫が収穫する。家族でいえば、三世代にわたる一代事業だ。

”すげぇ、長丁場な仕事だな”と思いつつも、

種を撒きはじめた祖父母の気持ちになると、今孫が収穫できることは感慨深いことだろう。

 山の神に感謝しながら、山の幸を収穫していきたい。

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プロフィール


前田 茂雄(まえだ しげお)

【プロフィール】
1974年 北海道・本別町生まれ。
東京農業大学 卒業後、テキサスA&M州立大学、アイオワ州立大学にて米国の大規模農業経営や流通を学ぶ。
1999年 前田農産食品合資会社の4代目として本別町で就農。
103ヘクタールの耕作地で、小麦(ホクシン、北の香り、春よ恋)小豆(エリモショウズ、キタノオトメ)、甜菜を生産。

三児のパパ。
趣味:テニス、映画鑑賞、旅行。
(写真提供:日本農業新聞)

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