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2008年10月16日 アーカイブ

2008年10月16日

豆のそれから・・・

それからの小豆(小学生の収穫分含め)はどうなったのでしょうか?
以前のとりくみはこちらから。
収穫したては夾雑物(きょうざつぶつ)といって、茎やサヤ、未熟な豆や時には虫、石なんかも収穫の機械の中には入ってきます。全く自然状態ですからある程度は何でもはいってくるわけです。
CIMG2780.JPG

これを選別ラインに乗せていきます。
ステップ1:粗選機(そせんき)といって、丸い穴が何個もついた篩いで大きい茎や、生サヤ、小さい雑草の種子などを取り除きます。
ステップ2:石抜き機を使って小豆よりも重い石を取り除きます。重量の重い石がたまるようになっています。
CIMG2789.JPG
ステップ3:比重選別機といって、文字とおり重いもの(正粒)と軽いもの(未熟な豆)なんかを選別します。”デック”と呼ばれる傾斜した網をゆすって、軽いものは下に、重いものは正粒(候補)としてタンクにはいります。
CIMG2783.JPG

ここまでが当農場でできること。見た目はぱっと見、綺麗ですが実際ここからが大変な作業でもあります。スーパーとかでよく見かけるピカピカの煌びやかな豆たちは、その後、大中小に分けられてクリーナーでピカピカに磨かれ(磨きのないのもある)、それから色の度合い(色彩選別機)で選別され、最終的には人間の目視によるチェックがなされ、金属探知機なんかにかけれれて製品となるのです。
CIMG2796.JPG

ここでできたものを、小学生に少量づつわたして、割れた豆や出来のわるい豆をより分けてもらい、タオルかなんかで拭いてもらったりして綺麗な豆にしてもらい、最後は”あんこ餅”にして食べる予定です。楽しみですの~~~。
CIMG2797.JPG

今年は特に大納言は水分(13.5%くらい)が少なかったせいか、大粒の特性なのか割れ豆が多い年となりました。もったいな~い。しかしながら、割れ豆だって立派なあんこに変身できるんです。

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プロフィール


前田 茂雄(まえだ しげお)

【プロフィール】
1974年 北海道・本別町生まれ。
東京農業大学 卒業後、テキサスA&M州立大学、アイオワ州立大学にて米国の大規模農業経営や流通を学ぶ。
1999年 前田農産食品合資会社の4代目として本別町で就農。
103ヘクタールの耕作地で、小麦(ホクシン、北の香り、春よ恋)小豆(エリモショウズ、キタノオトメ)、甜菜を生産。

三児のパパ。
趣味:テニス、映画鑑賞、旅行。
(写真提供:日本農業新聞)

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