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旅をした木の最終章

野の花工房の石窯の燃料は、

【役目を終えた樽材】

縁あって、使わせていただいているのですが
扱えば扱うほど、その木の"魂"
なんとなく感じていました。

野の花石窯から、焼かれて出てくるパン。

木は燃え尽き、煙突から上空へ立ちのぼり形を亡くしてしまうけど
最後、焼かれたエネルギーは、
野の花石窯パンへと伝る。

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先日のフードソムリエさん新年会での乾杯は、
【響】
円熟した香りと、ソフトな口当たり。
ウイスキーで乾杯も素敵です。

CIMG6376.JPG
いらしていたサントリーさんから、
ウイスキーについて、そして樽についてお話を伺うことが出来ました。

CIMG6457s.JPG頂いたお土産。

CIMG6461.JPG

Q、樽材の木は主に何でしょうか? 木の名称と原産国を教えて下さい。

   ⇒樽材には基本的にオークという木を使用しております。 サントリーの樽にはアメリカ産のホワイトオーク、スペイン産のスパニッシュオーク、日本産のミズナラを使用しております。

Q、樹齢何年位の木が、樽材として切られるのでしょうか?

   ⇒樹種によって異なりますがミズナラの木を樽として使用する場合は直径70cm以上のものを選別しますので大体樹齢200年くらいのものになります。

    ホワイトオークの場合は成長が早いです。 樹齢100年のものなどを使用しております。

Q、樽に一度仕込むと、平均何年位寝かすのでしょうか?

  ⇒ こちらもウイスキーによって異なります。10年未満のものから50年以上のものまで存在します。

Q、樽材は再び組み直すと聞いていますが、平均して何回位組みなおされるのでしょうか?

   ⇒アメリカ入ってくるバーボン樽180Lを230Lに組み直すことはしていますが、組みなおすということは頻繁にはしてません。    

Q、樽として使えなくなった樽材は、使えるものは主に何にリサイクルされているのでしょうか?

  ⇒樽材をしようした家具などにリサイクルをしています。
「樽ものがたり」ホームページをご参考にしていただければと思います。
 
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CIMG6460.JPG 

使わせていただいているこの木は、
百年以上(もしかしたら二百年以上)前の木

益々大切に、
そしてこの木に相応しいパンを焼かねばと神聖な気持になりました。

石窯や薪、酵母、小麦と対話をし、
それぞれを調和させる事が私の使命

旅をした樹の最終章は
野の花工房

何の根拠もないけれど、ちゃんと使命を果たせば
野の花石窯パンを召し上がった方の 
何らかの力になっていく。
そう感じています。

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CIMG6379.JPG
私の(しつこい?)質問に、親切に丁寧に答えてくださった
サントリーの中谷様、有難うございました。

新年早々の素敵な出会い、長年の薪に関する疑問が解け
気持新たに、石窯に向かうエネルギーを頂きました。


薪窯でパンを焼くという事は本当に大変な作業。

割に合わない様々な事柄は
自分が決めたことなので他言せず自己消化すると決めている。

が、時に消化不良を起こしそうにもなったりもする・・・・。

でも、


この薪が私に与えられる限りは、
続けていく努力をしていこうと思っています。

様々なあらゆる事にアリガトウ

食工房 野の花 佐々木京美 



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プロフィール

石窯料理研究家、
日々の料理家 佐々木 京美

自宅隣に設けた、手作り石窯のある「野の花工房」を主宰。
自然と食材に恵まれた福井で、日々日常の料理を愉しむ。

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