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鹿児島の“味”体感ツアー(4) 牛と蛤 

豚の次は、牛です!

種雄牛の全国大会などで、続々と好成績を収めている上別府種畜場にうかがいました。

これは生まれてから1か月くらいの子牛ちゃん。
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そして、チャンピオン牛。

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牛というのは、完全に血統を見ているそうで、

雄牛と雌牛のかけあわせで、どれだけおいしいお肉の牛ができるかを管理しているんだそうです。
初めて知りました!


血統がよく、優秀な牛の精子は冷凍保存されたりして、
家宝のように大切にされるそうです。


そんなにおいしいお肉だったらぜひ食べてみたい!と思い

「こちらの牛肉はどこで買えるんですか・・?」という質問をしましたが

残念ながらネット販売など直売はやっていないそう。


流通を通さないと、全部は売りさばけないだからだそうです。

確かに人気がある部位とそうでない部位が出て
余ったりしても処理できないですもんね・・。。

#でも、トレーサビリティの導入で、どこにいっているかは分かるそうです!

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この原油高の影響で、光熱費や飼料代がかかって
牛を肥育して出荷しても赤字だそう・・・。


そのほかにもいろいろ、生産する側の悩みや現状の問題などをお伺いしていたら

日本がいま直面している食糧自給率の問題や食品偽装など

生産から食全体の現場までに考えがおよび

自分にできることはなんだろう?などといろいろ考えたのでした。


まずは、情報をちゃんと知ることが大切、という結論に至ったのですが・・・。


そしてもうひとつ食を考えるきっかけになった蛤養殖所。

「シーアグジャパン」さんです。

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原産は、中国ですが、輸入した蛤を2~4か月間、

自然界と同じ濃塩度の海水の中で養殖しています。

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地下から海水をくみ上げ、濃い塩と薄い塩の海水を混ぜ合わせて

蛤に適した濃塩度に保っているというからすごい技術ですよねー。


この海水の中で育てると、砂も入らないので、砂抜きの必要がないそうです。

また、検品の際にはひとつずつ手で殻を叩きあわせて、その音で中身を確認するのだそうですが、それでもわからない、砂しか入っていない「バクダン」を発見する装置がこちら。

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ベルトコンベアに乗せて、一個一個チェックしていくそうです。


こんなにちゃんと品質管理を行って、丁寧に出荷しても売られるときは「中国産」という表示を明記するそうですが、逆に中国から輸入して2,3日こっちの水につけただけでも同じ「中国産」。

産地表示の偽装が取りざたされていますが
真面目にちゃんと養殖していても、
スーパーに卸したときには、産地と価格のみで判断されるというのもなー、、なんて。


何がいい何が悪いじゃないですけれど
やっぱりこういうことをちゃんと知っておくということから始めないと・・と思いました。


見学の最後は、焼き蛤をごちそうになりました!

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蛤のお汁がじゅわーっと出た焼き蛤、かなりおいしかったです!!

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プロフィール


大久保 郁織(かおり)
「フードソムリエ」スタッフ@東京

東京在住。おうちごはん、外ごはんを問わず、食べることと居心地のいい空間が好き♪
お休みの日は、近所のスーパーをはしごするのが楽しみです。

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About

2008年7月17日 13:46に投稿されたエントリーのページです。

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