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農業について考える2~十勝おやじの背中を超える会

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生産者BLOGでおなじみの、CROPS堀田君が
私にくれたパンフレット「十勝 おやじの背中を超える会」


十勝で頑張る若手の農業青年が集まっている。
厳しい自然の中で、守りついだ農業に誇りをもち、
志し高く受け継ぐ彼ら。

パンフレットには「つくる人と食べる人の赤い糸をつなげたい」と書いてある。
私たちのテーマと一緒だ!!

こうやって、「農」を通じて、
都市でも、地方でもみんなの息遣いを感じる。熱い思いが交差する。

そんな瞬間を横で見て、自分の耳で聞き、自ら気付きを得られることを
本当に幸せに思う。
同時に、ネットワーク同士をおつなぎしたいという野望にかられるw

実はこのメンバーの中に
私がフードソムリエを始めるきっかけを作ってくれた桜井農場の桜井君がいる。

今から3年前。
私が講師をつとめる会にやってきた彼、
みんなの前でこうスピーチした。

「食は生きる原点です、
 僕は大切な食を支える農業という仕事に誇りを持っています!」

当時23歳の彼が、あまりにも堂々とこうスピーチした姿に衝撃を受けた。
なんて十勝の農業って力強いんだろうって・・・。


それまでも、私は本当に数々の生産者さんに支えられ、教えられて
北海道での日々を過ごしてき、たくさんの素晴らしい気付きを与えられてきた。

でも彼の言葉は、彼の若さも手伝って、私の胸に突き刺さったの。
まるでマンガによくある、ハートを弓矢で射ぬかれるように・・・。


そうしてフードソムリエがOPENしてから1年半が過ぎ、
いつか彼にお礼を言わなくちゃと思っていた私、
ついに今日、念願かなって会うことができた!!!


本当に本当にありがとう、感謝していますという私に、

「え?僕そんなこといいましたか?」と桜井君(大笑)


「いったわよ~」といいつつ、思った。
彼にとってはあまりに当たり前のことなのでしょう、だから記憶にないんだな、と。

私たち消費者が、
こんなに素敵だと思うことが「ごく当たり前」の場所が北海道・十勝なのだと実感。

どうか、この価値観が変わらず、未来永劫続きますように。

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コメント (1)

no-ota:

 こんにちは、no-otaです。
今の時代の農業は大変恵まれていますよね。機械も資材もすごく性能が良いです。少々気温が上がったなんていうのも生産現場にはプラスです。
 自分は、16年ほどこの仕事をしていますけれど、まだ就農当時はバブルの余波があって、仕事をするのは馬鹿だ、みたいな感覚が地元でもありました。バブルへgoという広末涼子さんが出ていた映画がありましたが、あまりにもソノまんまで大爆笑したのを思い出します。用はあまり技術的にたいしたことがなくても土があまり痛んでなかったから化学肥料をやればたくさん取れてしかも機械が入ってきたので作業も楽にこなせるようになってきたと。さらに販売価格のいまの1.5倍から2倍ぐらいで取引されていたから、ちょろいもんだとタカをくくって飲み屋だバクチだと明け暮れた末の天罰がくだっているのだと思います。去年のビートの収穫量だと反あたり20万ぐらいになったのになんて過去の栄光(幻想?)からまだのけだせない人がいたりします。自分は畑が少なかったので早くから野菜を取り入れていましたし市場に持ち込んだりしていたんですけどbseショックで大打撃を受けてしまってソノ痛手からなかなか抜け出せずに現在に至ります。先ほど書いたような価値観の人が残念ながら自分の地元には多く、消費者あっての農業なのだという感覚にはほど遠いです。
cropsの方々のような青年たちが、活躍というか農業という職業の基本的な考え方、十勝スタンダードになってくれると未来も明るいですねー。くれぐれも悪いやつには引っかからないように・・・あっ北村さんが付いてるからそういったことは起こらないですよね。
 うちの親が物産展で隣のブースの人がチンピラに絡まれて大変だったなんていっていたものですから。
 生産と流通システムがどれだけ連携できるかが成功の鍵ですよね。うちの農協も頑張んないと沈没しそうです。
 でも実はそれを操るのは組合員、少ない人数でなすりあい始めたらそれこそどつぼ、カンダタの蜘蛛の糸みたいにならない様に気をつけたいものです。だから株式会社でなくて協同組合ナノですけどねー困ったら原点に立ち返ることが大切です。この業界でも格差が広がっております、なんとか乗り遅れないようにしたいものです。

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プロフィール


北村 貴(taka)
フードソムリエ代表


20年間の東京生活を経て、
2004年12月、真冬に
故郷・北海道十勝へ戻る。
よく食べ、よく遊び、よくしゃべる。
特技は四葉のクローバー探し

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2009年3月16日 00:35に投稿されたエントリーのページです。

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